Berglund Instruments (ベルグランド・インストゥルメンツ)とは
Berglund Instruments、そしてNuEVIやNuRADを語るには、まずオリジナルのEWI
(Electric Wind Instruments)の開発者、Nyle Steiner (ナイル・スタイナー)と彼の功績を説明する必要があります。
米国のセッション・トランペット・プレイヤーだったスタイナーは、60年~70年代にバーブラ・ストライサンド (Barbra Streisand)などアメリカを代表する歌手やミュージシャンのセッションプレイヤーとして活躍、さらに彼自身精通していた電子工学の知識を生かして、70年代後半にトランペット運指のウインドシンセサイザー EVI (イーブイアイ)を開発、他に類を見ない独創的なアイデアで、アメリカのJazzプレイヤー達の注目を浴びるようになります。
そして、80年代に入り、Jazz Sax プレイヤーのマイケル・ブレッカーの強い要望で、木管楽器のプレイヤビリティーを備えた名機 EWI (Electric Wind Instruments)の初代モデルを開発。マイケル・ブレッカーの世界的な人気も相まって、Steinerphone、EWIの名前は全世界に広まって行きます。
その後、SteinerphoneはAkai Professionalにより1987年にEWI1000として量産モデルが市場投入され、現在でもEWI4000、EWI5000を始めとしてウインドシンセ市場をリードしています。Akai ProfessionalがEWIを取り扱うようになってからも、スタイナーは新しい次世代ウインドシンセの開発を独自に継続、EVI (イーブイアイ)の進化系のウインドコントローラー MIDI EVIを開発、そして2004年 Mt.Fuji Jazz Festivalで来日したマイケル・ブレッカーは新モデル RAD EWI (ラッド・イーウイ)とMac Bookのみで、それまでのEWIを上回る壮大な演奏を披露し、EWIやブレッカーファンを驚かせました。
そしてスタイナーと彼のチームは、近年、MIDI EVIの進化系モデル、NuEVI (ニューイーブイアイ)を開発、さらにRAD EWIの登場からなんと16年の月日を経て、ついにRAD EWIがNuRAD (ニューラッド)として、世界デビューする事になります。NuEVIとNuRADはスタイナー自身と彼の甥っ子であるマーク・スタイナー、そしてスウェーデン在住のヨハン・ベルグランドによる共同開発で、一本一本、Hanndmade (ハンドメイド)でヨハンの手で生産される事になりました。
出力系にはNuEVI、NuRADの両機種とも、MIDI、USB、CV (オプション)出力を備えていますので、パソコン音源やMIDIシンセサイザー等様々な音源を活用して演奏する事が可能です。
詳しい仕様は、NuEVI、NuRADそれぞれのページでご確認下さい。